6年生の理科で使用するためミジンコがほしいとの依頼がありました。清明小ではここ最近バケツ稲をやっていないため、ミジンコがいません。昨年度も外部より持ち寄ってもらいましたが、今年度もほしいとのことでした。
近場でミジンコは取れるか
昨年度はきよせラボのKさんにお願いして、わざわざ遠くから持ってきてもらいました。が、毎年必要になるのなら近場で用意できたほうがいいのは確かです。Kさんのアドバイスも参考に近場を探してみることに。
そもそも清明小にはいないだけで、自然界では珍しい生き物ではないのできっといるはず…と犬の散歩がてら調査に。
滝の城址公園にはいなかった
所沢にある滝の城址公園には池があり、日中は釣りをしているかたもチラホラいます。流れがほとんどなく淀んでいるのでミジンコはいそうです。
紙コップとペットボトルを持って水面をすくってみましたが、ミジンコと思われるものはおらず。その代わりに大量のおたまじゃくしがいました。苦手な人にはちょっと耐えられないくらいの数はいて、魚が来れないくらいの浅瀬の部分はびっしりと埋まっていました。
おたまじゃくしはミジンコを餌として食べるので、この池にはいないのかもしれません。数か所から水をすくいましたが発見できませんでした。
金山緑地公園なら…
その足で金山緑地公園へ。ここにもいなかったら作戦を練り直す必要があります。
以前行ったときはここもすごい数のおたまじゃくしがいたので望みは薄いかもしれません。日の入り間近で到着し、調査開始。
ミジンコは早朝や日暮れ時に水面近くに上ってくるということで、目を凝らしてみましたが見えませんでした。
とりあえず水をすくってみると、中に黒くて小さい生き物がピコピコ動いていました。肉眼でギリギリ見えるくらいのサイズなのでミジンコなのか他の生物なのか判断できず、何回かすくってはペットボトルに移して持ち帰ることに。
家に帰ってから娘が持っていた顕微鏡を借りて観察してみることに。顕微鏡はあるもののプレパラートもカバーガラスも無くなっていたため、透明の定規とラップで代用。さてその正体は…。
顕微鏡で見た結果ミジンコであることがわかりました。ペットボトルにはそこそこの数のミジンコが入っていますので、家で増殖してみることにしました。
ミジンコはすごい勢いで増える
適当な大きさのスチロールの箱に水をはります。昔熱帯魚を飼っていたときに使っていたカルキ抜きが残っていたので混ぜました。カルキを抜いた水にペットボトルの水ごと全部移します。
餌はなんとドライイーストでいいとのこと。家でパンを作るのでドライイーストは常備しています。耳かき一杯程度をよく水に溶かして与えました。これで様子を見てみることに。最悪全滅してもまた取ってこれますからね。
ミジンコは特に環境に問題が無いときはメスしかおらず、クローンを作ることで増えます。水が干上がってきたりするとオスが現れて卵を作るようになります。この卵は乾燥に強く、一度干上がってしまっても再び水が入るまで耐えることができます。
今回は環境の問題がないのでクローンでどんどん増えるはずです。酸欠と餌やりに気をつけながら飼育開始。

少々見づらいですが、この黒いつぶつぶがすべてミジンコです。池から取ってきたのはそこまで数はいなかったですが、数日でここまで増えました。ミジンコ恐るべし…。
ただしちょっとした変化で全滅もあり得るとのことで、もう一つスチロール容器を用意して2つで飼育することに。
水温の管理が難しい
順調に増えてきたミジンコですが、ここ数日気温が低すぎたのか数がかなり減ってしまいました。温度が低いと増殖もあまりしないということで、今は少なめです。今週に入ってまた気温が上がる予報なのでそこで復活するかどうかというところでしょうか。
6月くらいには使いたいということなので、なんとかそれまでに数を揃えておきたいと思います。これがうまく行けば来年度以降も安定して用意できると思うので、頑張ってみます。
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