ガサガサ講習会

その他

清明小学校では4年生と5年生を対象に、柳瀬川体験学習を取り入れています。

川の中に入ってガサガサと呼ばれる網での水生生物捕獲を行うこの体験学習では、当然ながら子どもたちだけではできません。

大人一人に対して子ども4人までが安全を確保できる限度として、グローブライド株式会社の方に講師をお願いしております。しかしながら毎回グローブライドの皆様が複数人来れるとは限らないため、講習会を開き、講師になる大人の数を増やしています。

本日は昨年に引き続き2回目の講習会でした。

ガサガサを行う前に

まだまだ暑い14時、柳瀬川に集合しました。今回は保護者の参加がいなかったため、清明小学校の先生方と私が受講者です。昨年の講習会で参加できなかった先生と、今年度から赴任された先生が参加しました。

きよせの環境・川まつりが1ヶ月前にあり、その時雑草を全て刈り上げたのですが、大人の背丈ほどまで伸びていました。

柳瀬川のはなし

では早速川へ…の前に、まずは講師の方からお話をいただきました。本日講師を努めて頂いたのはグローブライド株式会社のOさん。体験学習のときもお世話になっております。

柳瀬川のこれまでの歴史や昔の環境のこと、清瀬市が自然な川にしようと動いたことなど、たくさんお話しいただきました。下水路だった昔は泡だらけだった柳瀬川も、今は水底がしっかり見えるほど綺麗な川になりました。

使用する道具とライフジャケット

ガサガサで使用する道具についても教えていただきます。ガサガサ用の網はもちろん、箱メガネや観察水槽など説明がありました。

観察水槽は底の方に目盛りがついていて、中の魚や虫のサイズが分かるようになっています。
水生生物は水から出してしまうと、エラやヒレなどが体に張り付いてしまい観察できません。
観察水槽に入れておけばエラやヒレを開いてくれるので観察しやすくなります。

そして最も大事なライフジャケット。ライフジャケットの種類や、装着の仕方などを丁寧に教えていただきました。

ライフジャケットは股下に通すベルトがあるタイプがおすすめです。このベルトがあれば、川に落ちてしまった時にライフジャケットがスポッと脱げてしまうのを防ぐことができます。
特に子どもはライフジャケットが少しゆるい場合が多いため、極力このベルトがついているものを選ぶ方がいいでしょう。

ということで先生方もしっかりライフジャケットを装着して、いよいよ体験へ。気合十分です。

ガサガサ体験

川の中にいるのは魚だけではありません。石をひっくり返すと虫が生息しています。トビケラやカゲロウの幼虫を見付けることができました。川の水質をはかる指標生物とのことで、柳瀬川が綺麗である証拠だという川の虫たち。開始1分で次々と発見できました。

そしてガサガサ開始。私は校長先生とペアを組んで、川岸をガサガサしていきました。
カワムツの子どもやヌマチチブを捕獲することができました。

ヌマエビやスジエビなどエビも結構いました。魚は取れなかったけどエビはたくさん!という先生ペア。エビも立派な成果ですよー。

今日一番の大物はこちら。副校長先生が皆さんに自慢していましたが、これは自慢したくなるサイズ。
こちらもカワムツのようです。婚姻色のなごりがあるオスとのことです。10cm超えの大物でした。

綺麗な柳瀬川を守るために

鮎もチラホラ見かけましたが、動きが早く警戒心が高いためガサガサで捕獲はできませんでした。

しかしながら陸から結構な数の、しかも結構なサイズの鮎を何匹も見ることができました。

柳瀬川の鮎は放流ではなく、柳瀬川で生まれ海に行き、そしてまた戻ってきた天然物です。天然の鮎がこれだけ住み着いている川というのは貴重です。

子どもたちも体験学習を通して、綺麗な川というのがどれだけ尊い存在であるか、それを維持するためにどんな活動があり、何が自分たちにできるか。こういったところを学んでほしいものです。

夏のバーベキューのシーズンになると、それはそれは大量のゴミが残されていきます。鉄板や網も捨てていく始末。清明小の子どもたちにはそんな大人にならないでもらいたいと心から思いました。

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