3年生最後のビオトープ学習

校外学習

今日は3年生の最後となるビオトープ学習へ付き添いで参加してきました。3年生は春、夏、秋、冬と年4回ビオトープへ行き講師の方々から様々なことを教わります。今日はその最後となる冬のビオトープ学習でした。

本当は先週に予定されていましたが天候の関係で本日に。急遽の日程だったため私が付き添いに行くことに。実はビオトープに行くのは初めてで楽しみにしていました。

絶好のビオトープ日和

今日はよく晴れて風もなく絶好のビオトープ日和でした。数日前だととんでもない強風だったので、本当に良かったです。

ビオトープまでは歩いて10~15分くらいのところです。担任の先生と私の2人しかいないので、交通安全に気を付けて歩いていきます。

ビオトープについたら講師の先生方が迎えてくれました。しっかり挨拶をして班ごとに学習を開始します。

冬でも盛り沢山な講義

初めての私は最初気が付かなかったのですが、夏場は向こう岸が見えないほどのジャングルのような状態だったとのこと。子供も「なんかスッキリしてる!」とびっくりしていました。

冬場だと植物も虫も魚もあまりいないので、どんな風に進めていくのか気になります。

それぞれの班ごとに1~2名の先生がついて色々と解説してくれます。
今日見るべき植物はあらかじめプリントに書かれているので、それを中心に回っていきます。

ただの木の芽も

とある班の様子を見ていると講師の先生からぜひにと見せてもらったのがこちらの木。若い芽が少し出てきています。

触ってみてということなので摘むように触ってみます。その後子供から「匂いを嗅いで」との指示。もしやすごく臭いやつなのかと恐る恐る嗅いでみるとどこかで嗅いだことがある匂い。

この木はゴマギという木でその名の通りゴマの匂いがしました。見た目がぜんぜん違うので嗅いだことがある匂いなのに何かわからなかった…。でも言われたらこれは間違いなくゴマの匂い。面白い!!

普段見かけたとしても「おー若い芽が出てきてる。春ももうすぐだねぇ」くらいで終わってしまうのに、こんなゴマの匂いがするという特徴があるなんて!子どもたちよりもお話に食いついてしまいます。

まさかのアレを触れるとは

端のほうまで歩いていくととんでもないものが!スズメバチの巣です。完全にもぬけの殻ではありますが、やっぱりちょっと尻込みしてしまう…。

よく見ると木や葉が取り込まれています。触ってみるとけっこう固く、カサッとした感触でした。スズメバチの巣を触るなんて機会はそうそう無いと思うので、貴重な体験でした。

大きさは手と比べてもそこまで大きくはありませんでした。なんて写真を取っていたら子供から「結婚指輪!?結婚してるの??」と。君たちは私をなんだと思っているのだね。

至る所に春を感じる

2月ももう終わりですがまだまだ寒い日。何も無いかなと思っていたビオトープには探せばたくさん「春」がありました。少しずつ季節の変わり目が近づいていることを目で実感できます。

こちらはサンシュユという木。きれいな黄色の花がすこしずつ出てきています。

今日はこういった春の始まりを感じる部分や葉痕を中心に探していました。葉痕はいろんな形に見えるので「宇宙人みたい」「豚の鼻」など面白い感想がたくさん飛び出しました。

葉痕(ようこん)とは、葉っぱが木の枝から落ちた後に、枝に残る傷跡のことです。木の種類によって、円形、三日月形、線状などさまざまな形があり、また斑点の付き方も異なります。葉を落とした後の落葉樹に近づいてみると、枝のいたるところにこの葉痕が付いているのを見ることができるのです。

https://global.honda/jp/philanthropy/hondawoods/forest/library/034/

写真でしかみたことないアレも

これはミカン科のカラタチです。茨のようなトゲトゲでとてもじゃないけど手を突っ込む気にはなりません。

ミカンのイメージと全然違うのですが、よく見ると実を見つけることができました。すごい違和感…。そしてそんなトゲの中にアレが!

見えますか?中央あたりのトゲにバッタのような虫が刺さっていました。これはあの有名なモズの早贄です。図鑑などの写真でしか見たことがないものでしたが、初めて生で見ることができました。というかモズはここまで無事に来れたのか…。

ビオトープの外にも

ビオトープ内の学習が一通り終わったら、ビオトープから柳瀬川の方へ。ビオトープの外にも見どころがありました。

これはサイカチというマメ科の落葉樹から落ちた豆です。さやがすごく大きくて驚きました。これが木の近くに沢山落ちていました。

ビオトープの近くにあるサイカチの木は非常に大きく、見上げるとまだ落ちきっていない豆がいくつか残っていました。木にはトゲがたくさんあり、講師の方も「とてもじゃないけど木登りできません」とおっしゃっていました。私は高所恐怖症なのでトゲが無くても登れませんけども。

貴重な用水路跡も

水再生センターの裏手に当たる部分に用水路跡が残されていました。こちらの用水路は水再生センターがまだ水田だったころに作られたもので、大正5年完成とのこと。実に100年以上も前の貴重なものでした。

子どもたちはきっと水田を見たことが無いのだろうなぁと講師の先生とお話しました。私は実家の裏が全部水田だったので見慣れているのですが、確かにこの辺りには水田は無いですね。5年生になったら稲作の勉強をすると思うので、ぜひそのときに思い出してほしいものです。

次から次へと出てくる知識

用水路跡からビオトープへ戻るときに黄色い実を見つけました。中には黒い種が入っています。

これはムクロジという木の実。中の黒い種に穴を開けて羽を刺して羽子板の羽根にしていたとのこと。そう言われてみると羽子板の羽根は黒い玉のようなものがついていましたね。

また先程のサイカチとこのムクロジはサポニンという成分を含んでいて、水の中に入れてこすると泡が出てくるそうです。昔はこれを石鹸の代わりに使っていたとか。次から次へと出てくる知識はすごく、まさに生き字引。清明小の子どもたちは本当に貴重な体験をしているなと感じました。

行き帰りともに事故もなく、無事に戻ってこれました。1年間のビオトープ学習はこれでおしまいですが、ビオトープへはまた個人的に行くことができます。講師の先生からも土日は開いているから、お家の方とぜひ遊びに来てとおっしゃっていただけました。

貴重な体験ができる環境がこんなに近くにあるというのは幸せなことです。子どもたちにとっては当たり前の事かもしれませんが、きっと大人になったらこの頃を思い出すのではないでしょうか。

講師の先生の皆様、本当にありがとうございました!

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